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逸見純子さん(出張料理屋さん)

  • 2013.09.02

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●運ぶのはお料理だけじゃない。--たったひとりのアジア料理のケータリング・サービス●

 

外食につかれたとき、おうちでホームパーティーを開くとき、外国映画なんかじゃ、よくケータリング・サービスが出てくる。出来合いを買ってくるのはつまらないし、デリバリーだと冷めちゃってておいしくない。だったら気軽に使えるケータリング・サービスがあればいいんだけど…、なんて思ったことありません?
今、予約がとれないほど人気があがっている、アジア料理のケータリング・サービスがある。リピーターも多いこのお店(?)を、たったひとりでやっているのが、逸見純子さん。でも逸見さんのお店の人気は、お料理の美味しさだけではないんです。

友達に作った料理が評判を呼んで、あちこちから頼まれるうち、いつのまにかお仕事になっていたという逸見さんのお仕事ぶりとは?

 

 

●ケータリングのおしごとのはじまり。

 
もともとおいしいものを食べるのが大好きだったんです。で、会社勤めをしていた頃は、カバンひとつ買わずにお給料のほとんどを食べ歩きに費やしてました(笑)。そのあと会社をやめて一年ぐらいぼぅっとしていたんですよ(笑)。で、だんだんお金もなくなって、大好きな食べ歩きもできなくなったので、自分で料理を始めたんです。

そのうち、おいしいと言ってくれた友人に、彼女の事務所の忘年会で料理を作ってほしい、と頼まれました。そのときに忘年会に来ていた人たちから「うちにも来て欲しい」「うちにも…」といつのまにか広がったのが、この仕事の始まり。最初は月に数えるほどだったのが、いつのまにか口コミだけでお客さんが増えたんです。なんか「いつのまにか」が多いですね(笑)。

お客さんのご自宅に7~8割作ってあるお料理を持って行って、お宅のキッチンを借りて仕上げる、というのがケータリングですが、できたてを食べていただけるのが良さのひとつです。

作るのは野菜をふんだんに摂れるヘルシーなアジア料理です。わたしがアジアに足を運んで盗んできた味はもちろん、外国人の友人に教えてもらったレシピなどをブラッシュアップして味わって頂いています。といっても、現地の味そのままにすると、辛すぎたりして日本人の口にあわないこともあるでしょう? そんなときは、キッチンから皆さんが食べている姿を見ながら、調節するんです。メニューの数も、そのときどきで増やしたり減らしたりするんですよ。

お客さんには、20代の若いご夫婦から、全員80歳以上(!)という女性の集まりまで、ほんとうに色々な方々がいらっしゃいます。ホームパーティーはもちろん、ご法事や結納に呼ばれることも! お坊さんがお経を上げていらっしゃるお部屋の隣で、生春巻、巻いてたり(笑)。、20人ぐらい黒い服を着た方たちが並ぶ前に、アジア料理。ちょっとおもしろいでしょ? 喜寿や米寿のお祝いや、赤ちゃんのお食い初めに呼んでいただいたこともあります。年配の方でも、アジア料理、おいしいって食べてくださいますよ。

 

 

 


●アジア料理から会話が生まれる

 

アジア料理が好きだった、というのももちろんあります。でも、こういうちょっと変わったお料理を出すと、そこから話題が生まれるんですよ。最初は会話もとぎれとぎれの場が、珍しい料理がでてくると、それをネタに話がはじまりだんだん砕けてきて、最後にはみんな楽しく酔っ払って「ラララ~」みたいな。お酒が飲めない方なんて、「よかった、話の糸口が見つかって…」と言ってくださることもあります。

でも、あんまり盛り上がらないときは、ついついキッチンから出て行っておしゃべりすることもあるんですよ。お料理の説明をしたり、そこから全然関係ない話になっちゃったり。とにかく、笑い声が聞こえてくるのがいちばん嬉しい瞬間です。

 

 

●美術の勉強。料理の勉強。

 

わたしは盛り付けにも凝るんです。会社をやめたあと、小さい頃から大好きだった美術の勉強をしていた時期があったんですね。お料理って、絵を書くことにすごく似ているんですよ。色合いなんて、本当に大事ですしね。だから、盛り付けするときには絵を描く感覚で。たとえばお豆腐ひとつにしても、ただぽんと置くのではなくて、いくつものお豆腐を波上に並べてみたり、とひと工夫すると、お客さんにも楽しんでいただけるし、そこから会話も生まれるんです。

子供さんのお誕生日に呼んでいただいたときには、ケーキの上のイチゴひとつひとつに、生クリームでターバンをつけたんです。で、チョコレートなどで、インド人風の顔を、ひとつひとつ表情を変えて描きました。それも、笑ってる顔だけじゃなくて、意地悪な顔とか怒ってる顔とか。そしたらもう、子供さんは喜んで、喜んで!! 子供達の眼はインド人に釘付け(笑)。「どれにしよっかな~~」って、延々と悩んでました。

お客さんの中には、本職のシェフの方などもいらっしゃるんですよ!! しばらく知らなくて、何度目かに伺ったときに打ち明けられて。いやぁ~~、びっくりしました。「なんで言ってくれなかったんですか??!!」とお聞きしたら、「言ったら嫌がるだろうと思って」だって(笑)。

そういうプロの方には、「学校に行ってなくてよかったね」と言っていただきました。固定観念がないぶん、料理法や盛り付け方が、独特なんだそうです。

失敗もいろいろとあって、お客さんのお宅のまん前で、持ってきたお皿を全部割ってしまったときは、さすがに泣きたくなりましたね。行きは1時間で行けたのに、帰るのに3時間もかかったり…。いまはもう、とにかく時間には余裕を見ていますね。

 

 

 

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●運ぶのは料理だけじゃない。

 

なにより楽しいのは、食べてくださる方ともっと深く関われることなんです。台所をお借りするわけですから、ご家庭の様子もわかりますよね。それに、レストランの厨房よりもずっとリアルにお客さんのリアクションが伝わってくるんです。これが楽しいんですよ。ケータリングを頼むときって、だいたい大勢の人が集まったときでしょう? 大勢でわいわい、楽しくやるのが好きなんです。

人ってね、案外自分の食べたものを覚えていないみたいなんですよ。何度も頼んでくださっているお客さんも、「このあいだはなにを食べたっけ??」って(笑)。やっぱりお酒が入って、わいわいやっていると、料理の細部ではなくて、全体の雰囲気を記憶するものなのかもしれませんね。だからこそ、ときにはキッチンを出て、皆さんの会話に加わったり、場を盛り上げたり…と、料理を中心に、ほんとうに楽しめる空間を作り出す--それがこの仕事の醍醐味です。

 

--さて。この逸見さんのケータリングはかなりお値段が安い。商売っ気のない逸見さんを見かねて、勝手にお客さんがパンフレットをつくってくれたり、新規のお客さんを開拓してくれたり、とまわりのヒトがつい何かしたくなるというのが逸見さんの魅力。おいしいお料理だけでなく、心から笑って楽しめるひとときを運んできてくれる、というのが人気の秘密のよう。

みなさんもパーティーを開く際など、一度頼んでみてはいかが?

 

 


 

出張料理屋さん

ケータリングの範囲は西宮~芦屋周辺で。
詳細はお電話で。

2,500円(1人)~ 応相談
※夜は500円UP、5人から。
8月はお休み

お申し込みはメールかお電話で。
mail muscat@pa2.so-net.ne.jp
0727-84-9501
※2007年現在、休業中により、
ケータリングサービスはおこなっておりません。

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